医師
多様な働き方を支援する環境で
実現する理想の医療現場
洛和会音羽リハビリテーション病院
循環器内科 内科福山 香詠

医師としてのキャリアについて教えてください
医師を志したきっかけは、循環器内科医として病院勤務する父の姿を見ていて、なんとなく(笑)。
高校生の頃、世の中には色々な仕事があるけれど、人の役に立って感謝される仕事って、実際そんなに多くないんじゃないかなと考え、医学部を目指しました。
医学部時代、様々な診療科を回りましたが、進行がんや難病の患者さんを診るのはやはり精神的にくるものがありました。
医師として、患者さんを治してあげたい、良くなっていく姿を間近で見届けたいという気持ちが強かったので、「治る」イメージが強い分野に進みたいと考えていました。その点、循環器内科は適切な治療できちんと効果が見え、患者さんが元気になっていく姿を目の当たりにできる診療科だと感じました。もちろん、中には治癒が難しい病気もありますが、それでも患者さんの状態を良くしてあげられる可能性が高いという点に魅力を感じ、循環器内科を選びました。
若いころは循環器内科医として急性期高度医療をしたり、心臓カテーテル検査やペースメーカー植え込み手術をするのが楽しい時期もありましたが、次第にCTや心臓核医学の画像検査に興味を持ち、ただ片っ端から治療をするのではなく、どういう人にどんな治療をするべきか、治療後にどうなったのかを正しく評価して患者さんと向き合っていきたいと思うようになりました。
日々の仕事について教えてください
現在は慢性期医療を担っているので、当直やオンコールはなく、私生活と仕事とのライフワークバランスをとれるようになっている。
1日のスケジュール
- 6:00 子供の弁当作りと朝食準備、子供達をたたき起こす、洗濯機をon
- 7:00 子供たちが学校へ(自宅を出る)、自分の着替え、掃除機をかける、洗濯物を干す
- 8:00 コーヒーを淹れる、自分の朝食、皿を洗って自分の身支度。水筒にコーヒーを入れる。
- 9:00 出勤、カルテをチェックして担当患者(約10人)の状態を把握。文書や手紙をチェックして、診断書作成や紹介状作成、介護意見書、訪問看護などの指示書を書く作業
- 11:00 病棟を回診。新規入院患者がいる場合は、入院時の説明や書類記入をする。患者さんや家族への説明は40分ほどかかっている。
- 13:00~14:00 だいたい、昼食はこの時間。いつも菓子パンをかじりながら、医局の自分のPCでメールをチェックする。仕事関係のメールに返事を書きながら、パンを食べ終わる。自宅から持ってきたコーヒーでホッと一息。
- 14:00 病棟でのカンファレンス、会議など。患者さんの退院前カンファ(多職種)が多い。
- 16:00 心臓核医学検査の読影とレポート作成(音羽Hpドクターと一緒に行う)
- 17:00 カルテ記録をしたり、書類を書いたり、承認作業やサインなどのデスクワーク
- 19:00 帰宅。子供たちの夕食準備しながら、猫のえさやりとトイレ掃除。
- 20:00 夕食
- 22:00 子供たちが就寝。洗濯物の片づけや、食器洗い、翌日の弁当の準備(卵焼きとか)
- 23:00 PCメール、teamsをチェックして返信。その後に就寝。
ご勤務されている病院の良いところや特徴を教えてください
2024年8月に医局がリニューアルされ、開放的でリラックスできる空間となっています。医局は休憩やコミュニケーションの場として利用されており、オープンな雰囲気の中でスタッフ同士が気軽に世間話をしたり、意見交換をすることができます。また、経営管理部や看護部とも距離が近く、疑問や問題があればすぐに相談できる雰囲気と環境が整っています。
病棟では、多職種によるカンファレンスを重視しており、毎月、各患者さんについて話し合いを行っています。
カンファレンスでは、医師、看護師、リハビリスタッフなどが集まり、患者さんの状況や治療方針、日々の生活における課題などを共有します。それぞれの専門的な視点から意見を出し合い、多角的に患者さんを捉えることで、より質の高い医療・ケアの提供を目指しています。
カンファレンスにはMSWも参加し、そこで得た情報をもとに、患者さん一人ひとりの退院後の生活を具体的にイメージし、必要な支援を検討します。患者さんが退院後も安心して生活を送れるよう、そして自分らしい人生を歩んでいけるよう、チーム全体でサポートしています。
医局長として、すべてのスタッフが相談しやすい環境を提供することを大切にしており、医師だけでなく、看護師やリハビリスタッフ、事務職員からの声にも自由に応じる姿勢を心掛けています。
実際に働かれてみて感じられた、働きやすさについて教えてください
音羽リハビリテーション病院では、フレックスタイム制度を早くから導入し、子育て中や介護中の方、独身の方など、それぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。たとえば、早朝7時に出勤して16時に退勤する方もいれば、9時に出勤して18時ごろまで働く方もいます。週5の時短勤務や週3〜4日の勤務など、個々のニーズに応じた勤務体制が整っており、通常のフルタイム勤務や当直を希望する方はもちろん希望通りに勤務可能です。また、専門医試験の準備に向けた業務調整や、産休・育休前後のサポートも手厚く、復職後も柔軟な働き方が選べます。特に女性医師にとっては、洛和会が提供する24時間365日対応の保育園など、福利厚生が充実している点も大きな魅力だと思います。
最後に、これから病院を選ばれる方々へメッセージをお願いします
たくさん働きたい人もそうでない人も、自分のペースで仕事ができる、働き方を選べる病院だと思っています。音羽リハビリテーション病院は特に女性医師が多い病院であり、様々な世代の人がニーズに合わせて仕事をしています。お互いに支えあう雰囲気のある、オープンな医局を目指して医局長として頑張っていますので、ぜひ見学に来てみてください!